「いつでもどこでも、自由に働ける」
「自分らしく、やりたいことを仕事にしよう」
「パソコン1台あればスグに稼げます」
最近のSNSでもよくみかけるフレーズだ。
会社がイヤで、すぐにでも仕事をやめてフリーランスになりたい人。
少なくないと思うんだけど...
実行に移すのは、ちょっと待った!
勢いだけで行動すると、とりかえしのつかないことになってしまう。
どうしようもない現状をすぐにでも変えたくて仕方がないという気持ち、よくわかる。
でも、せっかくの勇気ある行動の芽を途中で挫折して摘んでしまわないように、まず、この記事を読んで着実に準備を進めてほしい。
フリーランスとして生きていくために必要な3つのポイント
まず、会社を辞めてフリーランスとして生きていくために必要だと思ったものを3つ挙げてみる。
- お客様
- 売るもの
- 貯蓄
実際に僕が勢いで会社を辞めてフリーランスとして生きていくことになり、実体験として必要だと感じたものだ。
全部は揃っていなくても、フリーランスとしてすぐにでも生きていきたいのなら少なくとも上記の2つは満たしておいた方が良いだろう。
僕はというと、3つ目の「貯蓄」のみがあるという状況で会社を辞めてしまったので、思うように生活の糧を稼ぐことができなかった。
僕から何かを買ってくれるお客様はいなければ、売るものも何もない。
結局はクラウドソーシングでちょこちょこと仕事をこなすだけで、貯蓄を食い潰すだけで一年を費やしてしまった。
今では定時で帰宅できる会社員として出戻りで働きながら副業としてフリーランスでやっていた仕事を続けている。
この記事をわざわざ見つけて読んでくれているあなたには同じような失敗をしてほしくないからこそ、しっかり準備してもらいたい。
お客様
現在お勤めの会社を通しての付き合いではなく、今のあなたから何かを買ってくれるお客様はいったい何人くらいいるだろうか?
フリーランスとして仕事をしていくためには、あなたの提供するサービスや商品に価値を感じてお金を払ってくれるお客様がいることが大前提だ。
まだ、1人もお客様になってくれるような人がいない場合は新しく顧客開拓をしていく必要がある。
自分自身で地道に交流会などに参加して、人脈を拡げてお客様を得ていくのか。
それとも、クラウドソーシングで仕事をやっていき信用を積み上げていくのか。
営業代行を外注して頼むのでもいいだろう。
まずはそこから検討してみよう。
売るもの
お客様に提供できる価値のあるサービスや商品が今のあなたにはあるだろうか?
当然といえば当然なのだが、お客様が集まったとしても、売るものがなければビジネスは成り立たない。
ライティング、デザイン、動画編集、マーケティング...
僕の場合は、日本語の読み書きは人並みにできるからという理由だけでライターをはじめてみた。
はじめは500文字程度のコラムを1記事数百円からはじめて、今では仕事がたくさんある月だと10万円以上は稼げるようになった。
さらに今ではデザインスキルもスクールに通って新たに身につけたので、今後は仕事の幅を拡げていくつもりだ。
なんでも良いのだが、あなたも自分のやりたいことを小さくでも良いからはじめてみるといいだろう。
貯蓄
生活していくにはお金がかかる。
そんなことは言わずともわかりきったことだろう。
ここでまずあなたに言いたいのは、自分の一ヶ月の生活費がどれくらいかかるかを正確に把握しようということだ。
食費や家賃、水道光熱費、携帯代くらいはすぐに調べればわかる。
今まで会社員しか経験してこなかった人の場合、つい忘れてしまいがちな社会保険料や年金が定期的に引かれることは念頭にいれておく必要がある。
僕の場合は、これらを想定しておらず、想像以上に貯蓄残高の消耗に拍車をかけてきて眠れない夜が続いたから要注意だ。
最低でも半年〜1年間は無収入でも生きていけるような貯蓄は用意しておこう。
時間の捻出
さっきの「フリーランスとして生きていくために必要なポイント」で紹介した3つが揃うまでにはある程度時間がかかる。
特に現職とはまったく違うことをしようとしている人はなおさらだ。
まずは自分の今の1日のスケジュールの中を見直してみよう。
何か手放せる習慣はないだろうか?
通勤時間などを使って作業やインプットに充てられる時間はないだろうか?
自分の生活リズムの中から自分の時間を捻出できないかを考えてみてほしい。
ブラック企業に勤めていて残業ばかりで寝食以外はほとんど仕事です、休みは体が動きませんという人。
そんな人は年収が下がるかもしれないが、もう少し働き方を考えられる企業に転職を考えた方が良いかもしれない。
現状を変えていくにはエネルギーが必要だからだ。
疲れ切った心と体では正常な判断もできなくなるので、何かを手放すことを最優先に考えてほしい。
まとめ
フリーランスになること自体は自分でフリーランスを名乗れば良いだけなのでいつでもすぐに誰でもなれる。
しかし、長くフリーランスとして活動していくのは決してラクではない。
今置かれた会社の人間関係や仕事などのストレスから、預金残高が減っていく不安や、仕事がない時の社会に必要とされていないような無力感や孤独のツラさに変わるだけだ。
会社員もフリーランスもどちらも一長一短だが、あなたはどちらを選ぶ?
僕も会社を辞めた後の不安と闘いながらフリーランスとして一年かけて生きてきて、結局は会社員に出戻ることになった。
でも、この1年は失敗だったとは全然思っていない。
むしろ、見えていなかったものが色々と見えてきて、フリーランスとして生きていきたいという理想の自分に近づいている気がしている。
自分が諦めない限り何度でもやり直しがきくと思っているので、これからもフリーランスとしてやってきた活動が軌道に乗るまでは会社員とハイブリッドにやっていくつもりだ。
あなたも今の人生がつまらない、こんなもんじゃないと思っているのであれば、少しずつでもいいので準備をして現状を変えていこう。